個人投資家Sの頭のなか

25歳 個人投資家S。 お気に入りの豆を買い付けてコーヒーを淹れながら、株式投資をする日々。

〈3679〉じげん (2)

前回の記事でじげんのプラスの面や強みを紹介しましたが、今回は逆の視点からもみていきたいと思います。個別銘柄の分析では、あらゆる要素をニュートラルな視点に立ってみていくことが重要です。盲目的な過信は危険ですが、消極的で些細なマイナス材料に対して悲観的になりポジションを取れずにいる人は投資家には向いていないと思います。

 

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  さて、じげんの懸念材料として真っ先に挙がるのが莫大な信用買です。

 株価水準が1年前と同じかそれより低い位置で推移している現在、1年以内に買った人の多くは含み損で、株価の下落とともに信用で買い増す悪循環が続きました。株価が800、850とリバウンドしても含み損だったものがやっと±0になったと返済に動き上値抵抗ラインとなっていきます。 このようにしてちっとも上がらない株価に不審が募り緩やかな下落と出来高の低迷が起こっています。

 次に挙がる懸念材料は、じげんはマザーズの頃から優良成長企業であり業績や将来の成長性がある程度株価に折り込み済みだとみなされている可能性があることです。株価が低迷している現在でもPER34倍、PSR8倍と数値だけに注目すると割安とは言えません。(PSRは自分が良く使っている指標です。じげんもPSR10倍を超え始めたらポジションを細くしていきます。)

 

 ここからは以上のような状態から、株価が戻る、上昇する、実態価値に収れんし始めるにはどうなったらいいか、いつなのかというお話です。スパークスのバフェットクラブを参考にさせてもらうと、こういった裁定プロセスにはカタリスト(きっかけ)が必要になってきます。代表的なカタリストには、上方修正、社長交代、新製品の開発、M&Aなどがあります。こういったものがきっかけとなりその会社を買いたい人が多くなることで自然と株価は上昇していきます。

 ある会社に投資を始めるタイミングとしては、このカタリストをみつけ次第動き出すことです。じげんに関してはここ半年だけでも東証一部指定替え、堅実なM&Aや事業拡大、寺田CFOの取締役昇格など事業は一歩一歩着実に進んでいるのです。

 

 マイナス面をまとめる記事のはずが最後はじげんの圧倒的な伸びしろを期待して終わる形になってしまいました。数年のうちに1000億円企業へ、数十年後には1兆円企業へ、じげんの限りない成長とともに個人投資家Sも成長していきます。

 

追記: 最後に挙げた時価総額と売り上げの観点から分析できるのがPSRのおもしろいところです。何%の伸びだけでなく企業がどのくらいの規模なのかを把握できるとよりいっそうわくわくする投資対象が見つかりますよ。